ALTERNATIVELY SIZED PIANO KEYBOARDS_鍵盤の大きさが変わったら弾けなくなる?

この記事の元記事: http://smallpianokeyboards.org/adjustment-and-swapping-between-keyboards/



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Adjustment and swapping between keyboards

- 鍵盤間の調整と交換


多数のピアニストが初期調整の容易さと鍵盤間の交換機能についてコメントしています。
多くのピアニストは、以下の様な想定される困難に対する先入観を持っています。

『私たちの予想は、この鍵盤に慣れるには数日か数週間はかかるだろうというものでした。それどころか実際には、ピアニストはほとんどの場合それに1時間もかからないということが分かりました。』

『私のように、普段から両方の鍵盤のサイズを演奏している人たちは2台の自家用車を運転する場合のように慣れ親しんでいます。オルガン奏者やハープシコード奏者は普段から何の問題もなくこの事象に対応しており、ビオラを演奏するバイオリン奏者もまた、同じタイプの二重能力を経験しています。』
キャロル・レオーネ博士(Dr. Carol Leone)。米国テキサス州ダラス、南メソジスト大学メドウズ芸術学校、鍵盤学科長、2003年。

『新しい鍵盤を弾くという私の初挑戦はオクターブを大きく外すこととなりましたが、この癖は30分ほど後には大幅に軽減されていました。私は1時間のうちにまあまあ簡単に弾けていると感じ、あまり苦労せずに習得済みの曲を演奏することができました。縮小した黒鍵は問題にはなりませんでした。私は現在いくつかの曲目で、以前は省略していた音符が弾けたり、より適切な運指法が使えたりしています。そのような変更で確実な状態になるには、こういった類の変更を行う際普通に行われるような、ごく僅かな練習期間を必要とするだけです。』
ロンダ・ボイル(Rhonda Boyle)、オーストラリア、メルボルン、2009年。

小型の鍵盤で弾きやすく感じるのに必要な時間は人によって異なりますが、ある程度はほとんどすぐに調整されます。手の大きい男性ピアニストの中にあっという間に慣れる人がいるのが認められており、調整時間は手のサイズに関係していないように思われます。

ピアニストは、鍵盤の小さいピアノを使って十分に練習をしてしまうと、『普通の』ピアノをしっかりと演奏するのは難しいだろうと思い込んでいることが多いです。
ですが、事実はその逆です。シュタインビューラー社(Steinbuhler & Company)の初の顧客であるリンダ・グールド(Linda Gould)氏によると、

『実際には、細幅鍵盤で練習をすると鍵盤の大きなピアノが弾き易くなります(ですが、必要がない限りあなたはもうそうしたいとは思わないでしょう)。‘あなたの手に合った’ピアノを弾くと、ピアニストは途方もない量の潜在意識の緊張を解放することができます。ピアノへの取り組み方が変わるだけです。この新知見が大きな鍵盤に移されて、はるかに緊張が少なくより正確な演奏をします。届かない音符・・・そんなもの全く気にしません。』

この動画で、標準鍵盤とDS6.0®鍵盤の間を簡単に交代しているキャロル・レオーネ教授をご覧下さい。


≪語り場面≫
こんにちは。私はダラスにある南メソジスト大学のメドウズ芸術学校でピアノ教授をしているキャロル・レオーネです。
私たちの学校では、ドニソン・スタインビュラー式の鍵盤を2000年9月から使用しています。
私は普段から2種類ある標準外サイズの鍵盤を両方、演奏や収録に使っています。それに、多くの学生も、練習や演奏にこれらの鍵盤を使用しています。
最も多く寄せられる質問は、どうやって鍵盤のサイズに合わせるのか、そして異なるサイズの鍵盤を交互に使えるのか、というものです。
では、シューベルトの一節をデモ演奏することでその質問に答えていくことにしましょう。
まずは一般的な鍵盤で弾き、その後すぐにDS6.0®鍵盤で弾いてみましょう。


≪デモ演奏場面≫
通常の(DS6.5)鍵盤にて
(隣のピアノに移って…)
DS6.0®にて

≪語り場面≫
幅の狭い鍵盤では、動きが少なく余計な力を入れずに演奏していることにお気付きでしょう。
そしてDS5.5®の鍵盤では、音域の広い和音やオクターブの演奏が、さらに簡単に、快適になります。
私はいつも3つのサイズの鍵盤を練習やレッスンに使っていますが、問題なくすぐに適応できます。
もちろん、通常の鍵盤では無理に手を拡げて演奏しなければならない曲があります。
しかしサイズの異なる鍵盤では、通常大きな手がないと弾けない曲でも演奏できます。
長年にわたり、私はこれらの鍵盤を使用する生徒を教えてきましたが、異なるサイズの間を行き来するのに苦労した生徒はひとりもいませんでした。
初めて幅の異なる鍵盤を試奏するピアニストは、大抵1時間以内で適応します。
そして、一般的な鍵盤で弾けなくなるのではと心配する必要はありません。


※ 上の動画の日本語版があります。上記で分かりにくい方は下の動画をご覧ください。5:37~8:15の部分です。

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